最終更新日: 2026/09/16

物価高騰が社会全体を揺らし続ける中、その影響を最も強く受けている層のひとつが「大学生」です。厳しい生活環境に置かれた学生たちを少しでも支えようと、各地の教育機関では様々な支援策が模索されています。
そうした中、駒澤大学様では経済的な影響を受けている学生たちを温かく支える素晴らしい取り組みとして、「食支援プロジェクト」を定例で継続開催されています。大学・企業・団体・卒業生等の個人・大学父母の会が一体となって学生の生活と学びを守る、この先進的で温かいプロジェクトに、弊社アイムライズ株式会社も深く賛同し、継続的にパートナーとして参画させていただいております。
資料:学生の未来を応援!駒澤大学への食品提供と、物価高・食品ロス問題への取り組み(プロジェクト7)
今回の「食支援プロジェクト9」におきましても、賞味期限切迫などの「訳あり食品・飲料」を提供し、微力ながらお手伝いをさせていただきました。

回を重ねてプロジェクトに携わらせていただく中で、毎回たくさんの笑顔で商品を受け取る学生の皆さんのお姿を目にしますが、その背景にある生活環境は、私たちが想像する以上に切実なものとなっているようです。
今回は、最新の調査データから見えてくる大学生の過酷な食費事情と、食費圧迫が引き起こしている「学びの機会への影響」という深まる課題、そして駒澤大学様の素晴らしいプロジェクトを通じて私たちがともに実現したい「フードロス削減×学生支援」の価値について詳しくお伝えします。
データで読み解く大学生のリアル—「月1.5万円」でやりくりする食費の現実
昨今の急速なインフレは、食材や日用品の価格を押し上げています。キャンパスに通う学生たちにとっても、毎日の食費をどのように抑えるかは大きな課題となっています。
全国大学生協連が公表した最新の「学生生活実態調査」によると、学生たちの厳しい懐事情が浮き彫りになっています。
・下宿生(一人暮らし)の食費: 月平均 約29,850円
・自宅通いの学生の食費: 月平均 約15,044円
下宿生の場合、1日あたりの食費は約1,000円。3食を賄うとなれば、1食あたり300円強という計算になります。外食やコンビニ利用を控え、自炊を中心に徹底的な節約を行わなければ達成が難しそうな数字です。
さらに注目すべきは「自宅通いの学生」の数字です。自宅生は実家で夕食などを食べる機会があるとはいえ、大学での昼食代や移動中の飲み物代、講義の合間の軽食などを含めて「月約15,044円」という結果が出ています。1日あたりに換算するとわずか500円程度。自前でお弁当を持参したり、飲料の購入を抑えたりといった、工夫しながら切り詰める姿が推測されます。
同調査では、学生の約7割が「真っ先に節約したい費目」として「食費」を挙げていることからも、日々の食費抑制が学生たちにとっての防衛策となっている実態がうかがえます。
資料:全国大学生活協同組合連合会「第61回学生の消費生活実態調査(学生生活実態調査)」概要報告
食費圧迫が及ぼす影響—「書籍費が2016年以降で初めて1,000円を割り込む」
昨今の大学生活の実態調査の中で、とても気になるデータがあります。
全国大学生協連の公表データによると、学生の「書籍費」が2016年以降で初めて月1,000円を下回り、学習関連支出の低下傾向が続いているという点です。
大学生活の本質とは、専門知識を深め、多様な文献や書籍に触れ、教養を育みながら自らの可能性を広げることにあると言えます。しかし、生活必需品の値上がりが続く中で、学生たちは「日々の食事」を確保することを優先し、やむを得ず「本を買うお金」や「学びに投資するお金」を調整せざるを得ない状況に置かれているのではないでしょうか。
食費圧迫から「学び」の抑制へつながると考えられるプロセス
1. 物価高・生活費の負担増加
2. 食費をはじめとする生活費の切り詰め(1日数百円単位の節約)
3. 学習費用や教材費、自己投資代を抑制
4. 専門書や教養書に触れる機会が限られる
5. 「学びの質」や「学生生活の満足度」への懸念
現在の物価高による食費の圧迫は、単なる「お腹がすく」「食生活の偏り」といった生活面の問題にとどまらず、学生たちの「将来に向けた学びの機会」にも少なからぬ影を落としている可能性が考えられます。
そうした学生たちの切実な環境に対し、駒澤大学様が立ち上げた「食支援プロジェクト」は、まさに学生たちの「生活」と「学び」の双方を力強く支える、非常に意義深い取り組みと言えます。
駒澤大学「食支援プロジェクト9」の素晴らしさと私たちの役割
駒澤大学様の「食支援プロジェクト」は、大学と多様なパートナーが密に連携し、一過性ではない持続可能な支援システムを構築している点に、本プロジェクトの大きな価値があります。
大学と連携した「フードロス削減×完全無料配布」の仕組み
本プロジェクトの特筆すべき点は、大学が主導となって「学生への完全無料配布」を実現している点です。
弊社は自社ネットワークを活かし、以下のような商品を大学の支援予算に合わせた「特別支援価格」にて納品・協力させていただいております。
・ 3分の1ルール(もしくは2分の1ルール)で流通が難しくなった飲料やカップ麺
・ パッケージリニューアルに伴い型落ちとなった加工食品
・ 季節限定商品の過剰在庫品
これらは品質や安全性には全く問題がないにもかかわらず、通常の流通ルート(スーパーやコンビニなど)では納品期限・販売期限のルールにより棚落ちしてしまう商品です。
しかしこれらを廃棄することなく、駒澤大学様が支援資金を活用して一括で調達されることで、会場を訪れた学生の皆さんへ「完全無料」で配布するという素晴らしいスキームが作られています。企業単体での一方的な寄付に留まらず、大学と企業が互いの強みを持ち寄ることで成り立つ持続可能な支援のカタチです。
資料:駒澤大学公式Instagram(食支援プロジェクト9)
駒澤大学様が推進する「食支援×フードロス削減」がもたらす価値
このプロジェクトにご協力させていただく中で私たちが強く実感しているのは、駒澤大学様の取り組みが「学生の生活・学び支援」と「社会的課題であるフードロス(食品ロス)の削減」を高度に両立させた、極めて先進的なアプローチであるということです。
1. 学生にとっての価値:心とお財布に余裕が生まれ、学びへの「余白」を取り戻せる
高品質な食品や飲料を「無料」で受け取れることで、食費の負担を直接的に軽減できます。それにより「心とお財布の余裕」が生まれ、日々の生活への不安や心身の負担が和らぎます。
そうした安心感が生まれることで、食費の圧迫によって真っ先に控えざるを得なかった「専門書の購入」や「学びへの投資」に対し、精神的にも物理的にも「余白」を取り戻すことにつながります。
2. 社会・環境にとっての価値:まだ食べられる食品を活かす
日本国内で発生している食品ロスに対し、美味しく食べられる食品を捨てることなく必要とする学生のもとへ届けるアプローチは、廃棄コストの削減や資源の有効活用など、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献するものと考えられます。
3. 大学にとっての価値:学生に寄り添う姿勢がキャンパスの活気を生み、大学の魅力や評価を高める
学生たちが安心感と笑顔を取り戻すことで、キャンパス全体の雰囲気は明るく活気あふれるものになります。「生活や学びにどこまでも寄り添ってくれる」という体験は、学生の大学に対するエンゲージメント(信頼や愛着)を高めます。
そして、こうした学生想いの手厚い取り組みやキャンパスの活気は、社会や未来の受験生・保護者に対しても「安心・信頼して学べる魅力的な大学」としてのブランド価値や評価を高めることにつながります。
4. 持続可能な地域コミュニティの創出
大学は支援予算を活かして効率的に学生へ還元でき、パートナー企業は自社の訳あり商品を活かしてフードロス削減と社会的責任(CSR)を果たせます。大学がハブとなることで、温かく持続可能な支援モデルが構築されています。
駒澤大学様の「食支援プロジェクト」が生み出す相乗効果
学生の食費と学び
- 従来の状況: 物価高で食費が圧迫され、生活や健康・学びへの余裕が減少
- プロジェクトによる解決: 無料で食品を受け取れ、食費が浮いた分で心とお財布に安心感が生まれ、専門書や自己投資に回す大切な「余白(余裕)」が取り戻せる
大学のキャンパスと評価
- 従来の状況: 物価高により学生の生活不安や閉塞感が広がりかねない
- プロジェクトによる解決: 学生の笑顔と活気が戻り、在学生の信頼・満足度が高まるとともに、「学生に親身な先進大学」として社会的評価・魅力が向上する
企業の訳あり商品
- 従来の状況: 賞味期限が近く廃棄リスクがある
- プロジェクトによる解決: 大学を通じて必要な学生へ届き、フードロスを低減

私たちが目指す未来—素晴らしい取り組みに寄り添い、学生の可能性を応援し続ける
食費をはじめとする物価高騰の影響で、学生生活に必要な経費や学びへの投資が削られがちになっている現状—そうした厳しい環境を少しでも和らげ、支援していくことは、将来の社会にとっても大切な視点です。学生たちが抱く知的好奇心や成長への意欲は、どんな時代であっても応援されるべきものです。
学生たちの未来を想い、こうした素晴らしいプロジェクトを継続・運営される駒澤大学様には心より敬意を表します。
アイムライズ株式会社は、今後も「食品ロス削減」という自社の事業課題の解決を通じて、厳しい環境下にある学生たちを温かく支える駒澤大学様のパートナーとして、末永く伴走・協力させていただく所存です。
自社のビジネスを通じて社会にどのような貢献ができるのか。私たちはこれからも現場の声に耳を傾け、大学様・地域社会とともに「食」と「学び」を繋ぐ活動を推進してまいります。
最後になりますが、今回の「食支援プロジェクト9」におきましても、多大なご尽力をいただきました駒澤大学のスタッフの皆様、温かい笑顔を見せてくださった学生の皆様に、心より感謝申し上げます。
