去る7月18日から19日、駒澤大学の学生支援の一貫「食支援プロジェクト6」が開催され、2日間で3,178名の学生さんが同校の記念講堂へ来場し、健康に配慮した食料品を中心に、60,000食以上が無償配布されました。
当初は7月18日から20日までの3日間の予定でしたが、取り組みを始めて4年目となる今回は、1日あたり過去最多の1,500名以上の来場者数となり、2日目にすべての食品が配布され、予定を短縮しての開催となりました。
大学ご担当者様は「改めて支援のニーズを感じた」と仰っておりました。
「食支援プロジェクト6」から考えたこと
1.物価高騰、支援のニーズが高まっている
現在、記録的な物価高と円安が長期にわたっています。駒澤大学様によると、学生さんへの事前のアンケート調査では、96%の学生が物価高騰の影響を感じているとのことです。プロジェクト1からたくさんの学生さんが来場した本プロジェクトですが、今回はそのような社会情勢の中で、新たなニーズが生まれていることも考えられます。
2. 近年の変化する社会情勢
2020年からの感染症拡大は私たちの生活に大きな影響を及ぼしました。
駒澤大学様は翌2021年から食支援プロジェクトを始めました。
2021年:コロナ渦2年目。東京都などの感染者数が多かった地域では半年以上が緊急事態宣言となった
駒澤大学様で食支援プロジェクト1が開催され同年にプロジェクト2及び3が開催されました。
当年はアルバイトでの収入が減った学生さんも少なくなかったのではないかと推測されます。
2022年:コロナ渦3年目。まん防(まん延防止等重点措置)終了、段階的な外国人の日本来訪が解禁
経済活動の本格的な再開を探りはじめる段階となった。
駒澤大学様で食支援プロジェクト4が開催されました。
コロナ渦で続いたステイホームが明け、支援や交流の温かさがより感じられたのではないでしょうか。
2023年:ついにマスク着用が「任意」に。5類移行。基本的な感染対策を行いながら、キャンパスは賑わいを取り戻す。一方で、物価高が大きな問題となってきた
駒澤大学様で食支援プロジェクト5が開催されました。
2024年:記録的な物価高と円安が長期間継続
駒澤大学様でプロジェクト食支援プロジェクト6が開催されました。
※駒澤大学様は上記食支援プロジェクトの他にも学生支援の取り組みを行っています。
3. 弊社としてできること
近年は感染症拡大の影響と、2023年からは物価高が続いており、社会情勢の変化が目まぐるしくなっております。そのような状況の中で、弊社へのお問い合わせ内容にも変化が感じられます。
感染症が拡大し始めた頃は販売の機会を失った商品の買取相談が多く、拡大が落ち着いてきた頃には在庫過多となった感染症対策商品のご相談を多くいただきました。
また今年の猛暑では卸先様からの飲料のご依頼が増え、また値上げラッシュや物価高が続くと類似商品が台頭してきたりと、食品への影響の流れはより速くより多くなってきているようにも感じます。
SDGs(持続可能な開発目標)の意識の高まりとともに、企業における生産計画の改善や、賞味期限が近くなった商品を自社サイトで割引価格で販売する・以前よりも積極的に小売店で販売してもらう等といったことも増えています。このような食品ロスを生まない動きも加速していますが、前述した社会情勢ですと、それでも難しい時もあるかもしれません。
ここで忘れてはいけないとよく思うのが、メーカーさんのつくる商品によって私たちの生活は彩られているということです。素晴らしい品揃えや、季節によって楽しませてくれる商品の数々に、助けられ楽しさを享受しています。私たちの事業によって、少しでも「もったいない」を減らし商品を価値に変えていただくことで、商品開発のエネルギーに変えていただけるのではないか。持続可能な社会とクリエイティブとが共存し、より良い社会になっていくことができたらと考えます。
アイムライズは2013年から”もったいない事業”として事業系食品ロスにフォーカスし賞味期限切迫品、過剰在庫品などの在庫課題を、卸売企業・食品メーカー・食品輸入業者様と一緒になって解決してきました。取引先様や取り扱ってきた商品の多さや経験を活かし、これからも「もったいない」と今回のような「支援」をつなぎ合わせること、またそのノウハウを磨き続ける為に、今後とも日々課題にチャレンジしてまいります。
過剰在庫、不良在庫に関するお困り事、ご支援へのお問い合わせ等ありましたらお気軽にご連絡いただければと存じます。
最後に
一昨年、昨年に引き続き、今年もプロジェクトに参画させていただけたことに感謝申し上げますとともに、今後も”もったいない事業”の取り組みを通して何ができるかを考え、継続的に参画できるように尽力いたします。
私たちの生活、経済活動は続き、学生さんの学びも続きます。学生さんたちの未来や可能性をも含めた「もったいない」がなくなることを、心より願っています。