余剰の飲料は買取業者に売ることで食品ロスにもつながる【ストップ廃棄】

飲料の余剰在庫を多く抱えている企業は、飲料メーカー、メーカーの販社、地域の販売代理店、大手の問屋、輸入元、輸入品の販売元、更には災害用備蓄品を準備している大手企業などがあります。また、その多くは、大量に在庫を抱えているのがほとんどです。

飲料には、ペットボトルをはじめ、スチール缶、アルミ缶、瓶、紙パックなど容器もさまざまです。身の回りを見渡せば、路上や駅のホームには自動販売機が沢山あり、至るところに点在するコンビニの冷蔵棚には、飲料がぎっしりあり、大小スーパーマーケット、ドラッグストア、お酒専門店などでは1本単位だけではなく、ケース単位でも販売され、最近ではホームセンター、大手家電販売店、Amazonなどネット販売でもケース単位で売られています。つまり、私たちの身の回りは飲料で溢れかえっているのです。

私たちはこんなにも沢山の飲料を飲み切ることができるのでしょうか?このような状況で余剰在庫になるのも仕方がありません。結局、賞味期限が迫ってしまい、販売機会を逸してしまった飲料の在庫は、必然的に廃棄へ向かいます。まだ飲めるのに廃棄してしまうのは、大変もったいないことです。

今回は、食品ロスの原因のひとつである賞味期限の概要と、飲料の賞味期限、飲料の余剰在庫の解決方法について解説します。

余剰の飲料でお困りの法人様はぜひ廃棄する前に、飲料の買取を多く手掛けている業者に相談しましょう。

消費期限と賞味期限の違い

スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで買った食品には、安全においしく食べられる期間が設定されており、パッケージに「消費期限」か「賞味期限」のいずれかが表示されています。

消費期限とは

消費期限とは、食品が安全に食べられる期限のことをいいます。

パッケージ記載の年月日まで「安全に食べる」ためには、未開封の状態で、記載された方法に従って保存することが必要です。

お弁当、お総菜、サンドイッチ、精肉などの傷みやすい食品に消費期限の表示がされています。期限を過ぎると安全に食べられない可能性があるので、購入後はすぐに食べ切るようにしましょう。

賞味期限とは

賞味期限とは、食品をおいしく食べられる品質が保たれている期限のことをいいます。

パッケージ記載の年月日まで、品質が変わらずに「おいしく食べられる」ためには、未開封の状態で、記載された方法に従って保存することが必要です。スナック菓子、カップ麺、チーズ、缶詰、ペットボトル飲料など、消費期限に比べて傷みにくい食品に表示されています。

賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません

賞味期限が食品ロスにつながっている

食品業界では「3分の1ルール」という商習慣があります。法律で定められたものではなく、食品メーカーや卸売業者と、スーパーマーケットや百貨店などの小売業者との間で決められています。

食品の製造日からカウントして、賞味期限までの期間を3分割します。

・「納品期限」(最初の3分の1の期間):卸売業者はこの期間内に小売店に納品しなければならない

・「販売期限」(次の3分の1の期間):小売店での店頭販売期間

・「賞味期限」(最後の3分の1の期間):撤去・廃棄・値引きの対象になる

「3分の1ルール」では、製造日からカウントして6ヶ月後が賞味期限になる食品の場合、最初の3分の1である2ヶ月以内に卸業者は小売業者に納品しますが、期限を1日でも過ぎてしまうと、小売業者から食品メーカーに返品されます。小売業者は販売期限までの2ヶ月間だけ店頭に商品を並べることが許されているのです。

しかし、最近では業界の大手を中心に、この「3分の1ルール」を見直し、「2分の1」ルールとし、少しでも販売期間を長くして、食品ロスを減らすよう協力する企業が増えてきております。

返品された食品は、ディスカウントストアに回されるか廃棄されます。

「賞味期限までまだ日はあるのに、たくさんの食品が捨てられている」という食品ロスを解決する必要があります。

このような食品ロス問題の解決のために、アイムライズでは独自の販路の活用や営業努力で、賞味期限が切れるまで食品を破棄させないように努めています。

飲料の容器別の特徴

昭和のころは大半の飲料は瓶入りでした。コカ・コーラ、ラムネ、牛乳、日本酒、ビールなどです。そしてその瓶を酒屋さんなどへ持っていくと10円もらえたりしました。その後時を経て飲料の容器もスチール缶、アルミ缶、紙パック、ペットボトルと様々な容器が誕生し現在に至っております。ここでは容器別の違いを解説しながら、飲料買取の際の課題や注意点を説明します。

長期保存に向いている飲料容器

一般的に飲料の長期保存に向いている容器は、スチール缶、瓶、アルミ缶、ペットボトル、紙パックの順とされています。スチール缶は、光や空気を通しにくく、密封性が高いため飲料の酸化や菌の増殖を防ぎ、長期保存に向いています。瓶やアルミも同様です。一方ペットボトルや紙パックは、空気や光を通しやすく、また、素材自体にも酸素が透過しやすいため長期保存には向いていないとされています。ただし、最近は製造技術の進歩によりペットボトルでも高い気密性が保たれる製品も開発され、災害備蓄用飲料水で賞味期限5年、10年のペットボトルや、炭酸水用の厚めで密閉性の高いペットボトルなどに使用されています。

飲料の廃棄コスト

小売店は販売機会損失を嫌います。契約によっては、納品できない場合ペナルティを課せられるケースもあるでしょう。つまり飲料メーカーは売り切れがおこらないよう、需要予測を上回る製造を余儀なくされます。当然、3分の1や2分の1ルールにより、賞味期限に応じて納品できなくなったり、返品されたりします。そのような何らかの理由により準備した在庫は、通常ルートでの販売はできなくなり、飲料買取業者に買取ってもらうか、産業廃棄物として廃棄業者に依頼することになります。そこで問題になるのが、廃棄コストです。飲料の廃棄コストは一般的に高めです。何故なら容器を含めた重量が重たいからです。当然、瓶やスチール缶はペットボトルより重いので飲料の容器の中でも高めになります。廃棄物を回収するのにトラックの積載量には制限がありますので、輸送費用がかさみます。廃棄の場合と買取って貰う場合とを比較し、よりメリットがある方を選びましょう。

ペットボトル飲料の賞味期限の見方

ペットボトル飲料の賞味期限ですが、だいたいのものはキャップのまわりやラベルに記載されています。たとえば「2024年3月」と記載されていれば「2024年の3月末日が賞味期限」ということです。ほかにも「20240331」と年月日を省いて書かれているものもあり、商品やメーカーによって記載方法が異なります。

また、最近は大手飲料メーカーでは月単位での表示にしているところも増えてきています。

これは月単位での表記にすることで、月末まで流通させることが可能となり、「3分の1ルール」による食品ロス防止にもつながります。

ペットボトルに入っている飲料水の賞味期限は賞味ではない??

ペットボトルの飲料水が純水・ミネラル水の場合、水の品質劣化はほとんどありません

純水の賞味期限は品質ではなく表示されている容量に対する保証期限を指しています。

ペットボトルには通気性があり、時間の経過により水が蒸発して量が減ってしまいます。一定の容量まで目減りしたペットボトルを販売すると計量法という法律に違反するため、販売ができなくなってしまいます。

つまり、純水の場合、計量法の違反とならない容量を確保する期限が、賞味期限として設定されているのです。

なお、災害備蓄向けの水は5年、10年など賞味期限が長く設定されていますが、それは前述した通りペットボトル内から蒸発しないよう気密性の高い容器として工夫がされていることで、実現できています。

<賞味期限が切れて1年経過した水>

賞味期限が切れて1年経過したペットボトル内の純水・ミネラル水を飲むのは問題はありません。未開封であれば雑菌が入らないため、おいしく飲むことができます

<賞味期限が切れて2年経過した水>

賞味期限が切れて2年経過しても、ペットボトルの水・ミネラル水は腐敗しません。水が蒸発して容量が減少する可能性もありますが、味に問題はなく安心して飲むことができます。気になる方は、生活用水に使ってもいいでしょう。

災害用備蓄水を買取る課題

東京都の災害対策基本法に基づく災害対策計画には「最低でも3日分の備蓄が必要」と記載されており、また日本の法律で、企業には最低でも従業員1人あたり1日2リットル以上の水の保存が義務付けられています。これにそって大企業のオフィスでは、概ねデスク数x3本(2リットルの長期保存用飲料水)を購入し、保管しております。仮にオフィスビルに500人いると1500本のペットボトルが確保されています。1500本x2L=3,000リットルつまり約3トンとなります。この水ですが買取るとなると色々と課題がでてきます。

飲料の買取相談をする際の注意

飲料の過剰在庫を買取る場合は、飲料の1本当たりの単価も安いので、概ね大量に買取るケースが多く、数ケース単位では配送コストが高くついてしまうので、買取が成立しづらいです。もちろん、自社で配送便をお持ちだったり、ルート便を契約し配送コストが安い場合は、数ケース単位でも買い取れる場合もあります。

大量の場合は、パレット単位での納品となります。

パレットにも注意

在庫を発送する際のパレットにも気をつけなければなりません。

・納品先にフォークリフトがありパレットごと荷降ろしが可能か?

・パレットは木製か、プラスチック製か?

・パレットは納品先で廃棄してよい「捨てパレ」か、回収又は等枚交換の「レンタルパレット」か?

・納品先にフォークリフトが無い場合、手降ろしをするスタッフが納品場所にいるか?

・パレットを後日回収する場合の日程はいつになるか?

・飲料ではないが冷凍品の場合、受け入れ先に倉庫の入り口とトラックのサイズの確認

・輸入品の場合、特殊なパレットサイズの可能性があるので、サイズの確認

パレットでの納品と言っても各社の様々な事情があり、納品先でトラブルになる場合もあります。

このような事のないよう、飲料買取の経験が豊富で安心して依頼できる業者に相談しましょう。

飲料の在庫問題は買取業者に売ることで解決できる

食料品を処分する方法は一般的に廃棄処分になりますが、可能な限り飲料買取・飲料在庫買取りをオススメします。食品や飲料は誰のため、何のために製造されているのでしょうか?あたり前の話ですが、人に飲んだり、食べたりしていただくために製造されています。食品や飲料を捨ててしまうことはこの目的に反しています。世界的にも問題となっている食品ロスを少しでもなくし、削減に貢献することは、食品業界にかかわる企業の責務であると考えます。
つまり、企業にとって在庫を買い取ってもらえれば、売上に替わり、更に食品ロス削減という社会課題の解決にも貢献でき、一挙両得となります。

在庫を廃棄する前に、まずは買取業者へ買取ってもらえるか相談しましょう。

賞味期限問題以外にも、飲料の在庫が増える原因

賞味期限問題以外にも、飲料の在庫が増える原因は他にもあります。

突然の返品・キャンセル

・コンビニ・ドラッグストアなどの吸収合併・買収の影響で返品された

・大手販売店から、店舗又は売場の改装や棚替えに伴い返品された

・輸入した飲料の表示ラベルが適正でなく、予定していた販売先からキャンセルされた

定番カット、棚落ち品

・新商品の販売や規格が変更されたために店頭から撤去された

モデルチェンジ

・新しいパッケージにしたため、旧パッケージの商品が残ってしまった

イージーミス・配送トラブル

・パッケージの印刷ミスや外装箱つぶれなどB品が大量に出てしまった

これらの原因で在庫が増えると、倉庫の確保にもコストがかかってしまうため、早急な対策が必要になります。廃棄処分するにしてもコストがかかって負担は増えるばかりです。

飲料の在庫問題の解決方法として、在庫買取業者への買取依頼があります。廃棄にかかるコストがかからず、在庫を現金化することができます。

まとめ

今回は、食品ロスの原因のひとつである賞味期限の概要と、飲料の賞味期限、飲料在庫問題の解決方法について解説しました。重くてかさばる飲料は、倉庫の確保も在庫管理も大変なことでしょう。在庫に置いていても利益にならないからと処分するのは、廃棄コストがかかり、さらに食品ロス問題にも発展します。

飲料の在庫問題の解決方法には、廃棄以外にも在庫買取業者の利用があります。

アイムライズであれば、少量から大量在庫まで捌ききる販路を多方面に持っています。飲料の在庫で悩む法人様はお気軽にご相談ください。