在庫処分のメリットは?在庫処分方法やポイントをあわせて解説

だぶついた在庫の悩みを抱えている法人様もいるのではないでしょうか。

在庫は会社の大事な資産です。しかし、売れ残った状態のまま長く在庫を放置すると、さまざまなデメリットを被ります。コストを回収できず、資金繰りの圧迫につながる可能性も否定できません。

本稿では、在庫処分のメリットや、在庫処分方法と気をつけるべきポイントなどについて解説していきます。ぜひ参考にしてください。

在庫処分で得られるメリット

在庫処分で得られる主なメリットは、以下の5つです。

<在庫処分で得られるメリット>
売上になる
集客に利用できる
売れる商品に入れ替えられる
在庫管理にかかるコストを削減できる
節税対策になる

それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

売上になる

在庫を「販売」という形で処分すれば、当然のことながら売上が立つメリットがあります。もちろん、割引販売で処分した場合には、本来の見込み額より利益は少なくなってしまいます。しかしそれでも、仕入れに使った資金を可能な限り回収し、確実に売上につなげられるのは、キャッシュフローの悪化を防ぐ意味でもやはり魅力です。

保管期間が長引くほど商品の汚損が発生しやすく、適正価格で売りにくくなるのが一般的です。とくに食品の場合には、賞味期限や消費期限などのしばりがあります。早い段階で在庫処分するほど資産価値を損なうリスクが回避でき、メリットを享受しやすいでしょう。

集客に利用できる

在庫処分の手段としてセールを開催すれば、集客につなげられるのも大きなメリットです。お買い得商品につられ、それまで縁のなかった客層が来店したり、リピーターが足を運ぶきっかけ作りに役立ったりします。セール商品以外の通常商品の売上にも貢献可能です。

新規顧客の獲得や他の商品の購入につながるという意味で、在庫セールは非常に有意義といえます。

売れる商品に入れ替えられる

在庫がさばければ、倉庫の空いたスペースに「売れる商品」を入荷・販売できるようになるメリットがあります。倉庫や商品棚などの保管スペースは限られています。売れない在庫を保管し続けることで、より大きな利益をもたらすはずの本当に売りたい商品を思ったように入荷できなくなってしまうのです。

つまり、売れ残りの余剰在庫や売れる見込みのない滞留在庫を処分すれば、結果的に売上拡大に貢献可能となります。邪魔な商品がなくなった分、入れ替え作業自体もスムーズです。

在庫管理にかかるコストを削減できる

在庫処分すると、単に保管スペースが空くだけでなく、在庫管理にかかるコストを削減できるメリットもあります。在庫があるだけで、それを管理するための人件費や、保管スペースに対する賃貸料などの費用がかかるからです。

たとえばピッキングの際に余分な荷物があると、作業の邪魔になって効率が悪化し、その分人件費がかさみます。在庫のチェックなどにかかる工数も増加するのが一般的です。

在庫を処分すれば業務の効率化が実現し、これらコストの削減につながります。

節税対策になる

在庫処分することで、節税対策になるのも見逃せないメリットです。在庫は資産の一部とみなされます。そのため、たとえそれが売れる見込みの低い在庫であっても、決算時に棚卸資産として課税されてしまいます。思い切って処分すれば無駄な税金を払わずに済み、結果的に自社の利益につながるでしょう。

在庫処分する方法

在庫処分する主な方法としては、次のものが挙げられます。

<在庫処分する方法>
チラシへ特売品として載せる・在庫処分セールで販売する
廃棄処分する
ノベルティや景品として利用する
寄付する
買取業者へ依頼する

それぞれ具体的に解説していきます。

チラシへ特売品として載せる・在庫処分セールで販売する

在庫処分の方法としては、まずは特売品としてチラシへ載せたり、在庫処分セールを開催して販売したりする方法があります。顧客へ還元可能なこの方法は、客寄せができ、なおかつ売上にも貢献可能です。

ただし、頻繁すぎるセールや過剰な割引は、ブランドイメージの低下を招いたり、「安くなるまで待とう」などの買い控えが起こったりする可能性があるため注意が必要です。また、ブランドによってはブランドイメージを損なうなどの問題からセールそのものを実施できません。

在庫が食品の場合には、賞味期限や消費期限のしばりがあるため、早めの対策が必要となります。

特売やセールを利用した在庫処分方法としては、主に次のような販売形態があります。

自社内で販売する

まずは、自社内で通常ルートに乗せて在庫処分品を割引販売する方法があります。たとえば、スーパーマーケットの特売や見切り品セール、アパレルの催事などがこれに該当します。

通常商品の販売スペースで、たとえばワゴン内に処分品を展示するような方法であれば、比較的経費も抑えられます。しかし、催事セールを行う場合には、それに伴い会場費や人件費などの経費が別途かかるため、収支バランスも勘案したうえで在庫処分方法を検討するのが賢明です。

自社運営のインターネットサイト上で販売する

実店舗がある場合でも、自社運営のインターネットサイトに限定して過剰在庫を販売する方法もあります。

すでに販売サイトや体制が整備されているのであれば、別途会場を借りて行う催事セールと比較し経費も抑えられ、手軽に在庫処分しやすいメリットがあります。インターネット上の販売でも集客につなげられる利点があるので、上手に利用したいところです。

常連客や会員に限定して招待する

特定の常連客や会員などに顧客を絞り込み、招待などの形で販売する方法もあります。メールマガジンの配信やダイレクトメールの送付などを通じて顧客にアプローチし、売上獲得を狙います。

顧客を限定可能な販売方法のため、たとえば定期購入を継続中の会員を対象から除外することで通常ルートの売上低下を回避するなど、自社の事情に合わせた戦略を実践しやすいメリットがあります。

廃棄処分する

値引き販売しても売れ残った在庫などは、廃棄処分を検討することになります。廃棄処分は、有料の場合と無料の場合があります。処分にかかるコストと商品の価値との兼ね合いで廃棄の判断をします。

食品の場合、賞味期限や消費期限が切れたら廃棄せざるを得ないため、事前になるべく廃棄を避ける施策を設けるとともに、適切な廃棄ルートを確保しておくのも肝要です。節税対策などの観点からあらかじめ期限を設定し、それまでに売れ残った分は廃棄するなどの社内ルール作りを徹底しておけばスムーズです。

なお、ブランド品など一部の商品は、割引販売できずに廃棄処分するしかないケースもありますが、近年のSDGsへの取り組みにより問題視される風潮も見られるようです。

在庫を廃棄処分する際の会計処理上の仕訳

参考までに、在庫を廃棄処分する場合の仕訳は、借方が棚卸廃棄損額、貸方が棚卸資産額として計上します。棚卸廃棄損の勘定科目は、法人処理時、特別損失の項目に含めます。

証明書が必要になるので注意しましょう。

ノベルティや景品として利用する

すべての商品に適用できるわけではありませんが、化粧品や一部食品などは、ノベルティや景品として利用することで在庫処分することも可能です。テストマーケティングに活用することで「将来的には元が取れる」ため、前向きな在庫処分方法といえます。

寄付する

寄付することで在庫処分する方法もあります。社会福祉へ貢献することで、自社ブランドのイメージアップやファン獲得も可能な方法です。食品なら、食品ロス削減にもつながります。子ども食堂へ寄付するなどの方法もあるので、状況に応じて有効活用するのが得策です。

買取業者へ依頼する

在庫処分には、買取業者へ依頼する方法もあります。この方法では、買取業者独自の販売ルートを駆使し効率的に在庫をさばいてもらえるのが大きなメリットです。自社で在庫セールするより利益は少なくなる傾向が見られるものの、一度に大量の在庫処分が可能なため、廃棄の費用や労力を考えれば利用の価値が高いといえます。

ただし、店舗への集客が見込めなくなる点には注意が必要です。また、買取業者によっては極端な販売方法をとっている場合もあるので、実績があり信頼のおける業者を見極めて依頼するのも大切です。

在庫処分のよくある質問

ここからは、在庫処分に関するよくある質問を見ていきましょう。

Q.賞味期限間近の食品在庫を大量に抱えている場合の効率的なさばき方は?

A.買取業者の利用が効率的

食品の場合にはとくに、買取業者を利用すると効率的に在庫処分ができます。買取業者独自のルートを通じて一度に大量の在庫をさばけるため、処分までのタイムリミットがシビアな食品でも資産を有効活用可能です。

極力廃棄を避けることで環境にやさしく、無駄な処理費用が不要な点も魅力です。

Q.買取業者を利用した場合、安売りすることで取引先に迷惑がかからないか心配…

A.秘匿性を保ったまま取引可能な買取業者を利用すれば安心

信頼のおける買い取り業者なら、顧客の希望をヒアリングのうえ、秘匿展開に対応可能なケースもあります。一般の目に触れないよう、たとえば会員限定販売などの対応策を講じることが可能なので、まずは買取業者に直接相談してみるのがおすすめです。

まとめ

今回は、在庫処分のメリットや、在庫処分方法と気をつけるべきポイントなどについて解説しました。

在庫を処分すれば、売上や集客、節税に活かせるなど、さまざまなメリットが享受可能です。在庫処分の方法も多様なので、自社や商品に合った処分方法を検討することをおすすめします。

弊社アイムライズでは食品をメインとした買取を行っており、豊富な販路を活かした大量の在庫処理を得意としております。プロモーションのご提案や秘匿展開にも対応可能です。在庫処分にお悩みの法人様は、ぜひ一度弊社にご相談ください。