健康食品やサプリメントの在庫整理には買取利用がおすすめ!買取対象商品や注意点を解説

過剰な在庫を整理する方法として、買取の利用は非常に有用です。それは健康食品やサプリメントにも当てはまります。買取は迅速に在庫を処分できる方法のため、賞味期限の設定がある健食・サプリでも、価値をなるべく保ちつつ現金化が可能です。

今回は、健康食品やサプリメントの買取事情について説明します。そもそもなぜ過剰在庫につながってしまうのかや、買取に出す際の注意点も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

健康食品やサプリメントの買取事情

健康の増進や維持の目的で使用される、いわゆる健康食品やサプリメントは、どちらも幅広く買取の対象となります。もし健食・サプリの過剰在庫に頭を抱えている場合には、上手に買取を利用するのが賢い選択です。

なお、健康食品やサプリメントには、法律上はっきりした定義は定められていません。一般的に、健康食品は健康の保持・増進に関わる食品全般を、サプリメントは特定の成分や素材が濃縮されたカプセル・錠剤などを指すことが多いようです。

健康食品やサプリメントには食品と同じく、賞味期限の設定があります。早めに決断し対処することで、自社の貴重な資産を最大限有効活用できるでしょう。

参考:厚生労働省「1) 健康食品やサプリメントの名称について

健康食品の在庫処分が必要になる背景

そもそも健康食品やサプリメントの在庫処分が必要になる背景としては、次のものが大きな要因として挙げられます。

<健康食品の在庫処分が必要になる背景>
・賞味期限の切迫
・商品のリニューアル
・素材、成分のブームに乗って製造
・納品先からの返品

それぞれ具体的に説明していきます。

賞味期限の切迫

健康食品やサプリメントの在庫処分が必要になる大きな要因は、賞味期限の切迫です。これらの商品には食品と同じく賞味期限のしばりがあるため、生産計画の狂いがあると大きく響き、商品価値を激しく損ないます。期限切迫の商品は通常の販路には乗せられなくなることから、早急に在庫処分する必要に迫られるのです。

健康食品やサプリメントは、一般的な食品よりまとまった分量をセットにして販売することも少なくないため、より賞味期限の影響を受けやすい傾向が見られます。

商品のリニューアル

商品のリニューアルも、健康食品やサプリメントの在庫処分が必要になる要因です。あるメーカー内で、既成の製品と同種の機能をもつ健食・サプリを新たに製造発売する場合には、旧製品を何らかの形で処分する必要があります。

リニューアルに際しては、成分などに違いが無く外装のみ変更される場合と、機能に若干のバージョンアップが加えられるような場合があります。中身が改変されたケースではもちろんのこと、たとえ成分や機能が同じでも、新商品のリリースとともに旧製品の価値が下がるのが一般的です。取引先から旧製品の在庫が返品になった場合には、通常の販路とは別の販売ルートを用意し、迅速に在庫処分する必要に迫られます。

素材、成分のブームに乗って製造

素材や成分のブームに乗った製造も、健康食品やサプリメントの在庫処分を招く要因です。ブームの加熱に便乗する業者が増えることで、ブームの終焉とともに過剰在庫になりやすいからです。

近年、健康食品やサプリメントの製造販売は、参入の障壁が低い傾向が見られます。OEMを利用した製造委託は比較的容易で、小ロットからの受託に対応する業者も増加しています。このような背景から、特定の素材や成分が一時的に脚光を浴びると、それに飛びつく業者が後を絶たなくなります。通販会社がすぐに製品化を行い、ECなどを利用して販売を始めるケースも多いのですが、間口の広さから多数の業者が製造販売に乗り出します。結果、同様の素材や成分を使った商品が乱立する形になります。

ブームの間は一定の需要があるため、それでも大きな問題はありませんが、やがてはブームは過ぎ去るものです。需要の低下とともに販売不振となり、売れない在庫の賞味期限が切迫していきます。それがそのまま過剰在庫へとつながるのです。

納品先からの返品

いったん納品した健康食品が、納品先の都合で返品されてきたケースでも、在庫処分が必要になります。

自社内では、手元にある期限の新しい商品と、戻ってきた期限の古い商品が混在する事態となります。しかし、ある特定の取引先に対して、いったん販売した商品より期限をさかのぼっての販売は基本的にはできません。そのため、戻ってきた製品は通常の販路には乗せられないことも多く、別の処分方法を検討しなければならないケースがあります。

とくに大手ドラッグストアなど大口顧客からの返品の場合には、ロットが大量になるため、在庫処分に苦労する傾向が顕著に見られます。

健康食品の在庫処分方法

健康食品の在庫処分方法としては、大きくわけて次の3つが考えられます。

<健康食品・サプリメントの在庫処理と処分方法>
・リパック再販売
・廃棄処分
・セール販売
・買取依頼

具体的には次の通りです。

リパック再販売

サプリメントの成分や品質にもよりますが、賞味期限が過ぎてしまいそうな大量なサプリメントを、再パッケージし賞味期限を延長させる方法があります。ただし、この方法では品質を保証する製造業者が、再度詳細な品質検査を行い、賞味期限を再度設定し、その品質を保証してもらえないと再販売はできません。勝手にリパックし販売することは違法行為になります。在庫が相当ある商品を継続販売するなら、買取を進める前に一度製造業者に相談するのも一案です。

廃棄処分

健康食品やサプリメントの在庫を早急に処分したいのであれば、廃棄処分するのがもっとも手早い方法です。この方法には、これ以上倉庫費や管理費がかさむのを即座に防げるメリットがあります。また廃棄することで、節税効果がアップするのも魅力です。

ただし、これまでに投入したコストが全く回収できない点は、大きなデメリットと言わざるを得ません。そればかりか、廃棄処分費用が別途かかるなど、社にとっては大きなダメージとなる可能性もあります。

セール販売

セール販売も、健康食品やサプリメントの在庫処分方法の一つです。値引きしてでも販売することで、ある程度のコスト回収が見込める点は大きなメリットといえます。また、実店舗・EC限らず、集客に利用できるのも利点です。

一方でセール販売は、販売方法や既存システムの状態次第では、対応に手間暇がかかるデメリットがあります。社内にセール販売のノウハウがなく、システムも整備されていない場合には、賞味期限との兼ね合いから思ったような成果が得られない可能性も否定できません。また、頻繁すぎるセールを実施した場合、商品価値を落とす危険性もあります。とくに一般消費者に向けたセール販売の場合には、セールをあてにする風潮が起こり、通常商品の買い控えを招くかもしれません。セールを実施するタイミングや頻度には、十分な配慮が必要になります。

買取依頼

健康食品やサプリメントは、買取依頼に出すことでも在庫処分が可能です。在庫処分にかかる手間暇をなるべく抑えつつ、極力コストを回収したいのであれば、買取には大きなメリットがあります。買取業者側が販売ルートの確保など面倒な処理をまるまる請け負ってくれるため、迅速な取引が可能です。秘匿展開可能な買取業者もあるので、うまく利用すれば取引先との軋轢発生も防げます。

買取業者に依頼した場合、一般的には社内でセール販売するより売上が稼げない傾向が見られる点には注意が必要です。しかし、賞味期限のタイムリミットを勘案すると、買取利用によるスムーズな取引には大きな魅力があるといえるでしょう。

健康食品を買取に出す際の注意点

大きなメリットのある買取利用ですが、健康食品やサプリメントを買取依頼に出す際には、次のようにいくつか注意すべき点があります。

<健康食品を買取に出す際の注意点>
・賞味期限のしばりがある
・新品未開封の汚損のない商品しか買取できない
・MLMや医薬部外品は買取対象・医薬品は買取対象外である
・マーケットボリュームが小さい傾向にある

詳しく解説していきます。

賞味期限のしばりがある

まず、健康食品やサプリメントには、賞味期限のしばりがある点に注意が必要です。賞味期限まで余裕がないと商品価値が落ちて買取価格が暴落したり、そもそも買取対応してもらえなかったりする可能性が高まります。

買取可能な期限の設定は、対象商品や買取業者によってまちまちです。人気商品や高級サプリメントなど、商品によっては期限ギリギリでも買取してもらえることもあるようです。ただし、サプリメントは概ね1ヶ月分の消費量を1パッケージで商品化しているケースが多い傾向があります。その場合には、最低でも賞味期限が1ヶ月以上残っていないと買取が難しいため注意が必要です。

いずれにせよ、自社の資産を最大限活かすためには、思い立ったら早めの買取依頼がおすすめです。

新品未開封の汚損のない商品しか買取できない

健康食品やサプリメントは、新品未開封の汚損のない商品しか買取できません。これは、商品の性質上、安全性や衛生上への配慮のためです。

外装の軽いへこみ程度なら買い取ってもらえる可能性がありますが、汚損が激しい場合には商品自体の劣化が疑われ、衛生的観点から買取対応が難しくなります。外装上軽微な所見があり、買取対象となるか気になる場合には、商品の状態がわかる画像を業者に提示したうえで打診してみるのがおすすめです。

MLMや医薬部外品は買取対象・医薬品は買取対象外である

買取業者では、さまざまな種類の健康食品・サプリメントを買い取っており、MLM製品も含めて幅広くカバーしているのが一般的です。また、販売のみなら特別な許可が不要な医薬部外品についても、買取可能な業者があります。

一方で、医薬品の取り扱いには特別な許可が必要になるため、一般的な買取業者では買取対象外となります。同種のコンセプトをもつ製品でも、当然のことながらサプリメントと医薬品とでは扱いが異なるため注意しましょう。

マーケットボリュームが小さい傾向にある

健康食品やサプリメントについては、買取業界の中ではマーケットボリュームが小さい傾向が見られる点にも注意が必要です。

買取業者には、取扱商品に関する得意分野があります。マーケットボリュームが大きい分野の商品は、さばきやすく取り扱いも楽なため、そこに力を入れて対応している業者も少なくありません。このような業者では、比較的マーケットボリュームが小さい健康食品やサプリメントの買取には消極的な場合があります。販路が無いなどの理由から買取価格が極端に下がり、場合によっては買取自体を断られるケースもあるようです。

このような背景から、健康食品やサプリメントの買取を希望する際には、これらの分野を得意とする買取業者を探すのが肝心です。

まとめ

今回は、健康食品やサプリメントの買取事情、過剰在庫につながる要因、買取に出す際の注意点を解説しました。食品同様、健康食品やサプリメントには賞味期限のしばりがあります。処分を先延ばしにするほど不利になる傾向があるため、早めの決断が肝要です。

なるべく商品価値を保ったまま在庫をさばくには、迅速に取引可能な買取の利用がおすすめです。しかし、中には健康食品やサプリメントの買取を不得手とする業者もいるため、まずは買取業者選びから慎重にスタートしましょう。

アイムライズは、食品全般の買取を得意としていますが、健康食品やサプリメントの買取にも積極的に取り組んでいます。健食・サプリの豊富な販路をもっているため大量ロットの買取にも対応しており、秘匿展開での取引も可能です。外装破損など訳あり商品についても相談可能なので、健康食品やサプリメントの過剰在庫にお悩みの担当者様は、ぜひ弊社までお問い合わせください。